恩師よ、今までありがとう

 UO をする始める友人に「何でもいい。まず、ここをブックマークして、わからないことがあったらここを読め」と言えるくらい信用度が高い情報 site がありました。


 その名も『Britannia 観光案内所』。


 そして、自分も「あぁ、あの魔法は何が必要で、どういう効果だったかな」とか「あのアイテムを作るに必要な材料とスキル値は……」とか、それこそ、ここを見ていない日はなかったほどです。
 UO が起動している間は、常にここのトップページが開いていました。
 新キャラのスキル構成を妄想するときに、何時間もスキル説明ページと睨めっこをしたこともあります。


 一度、閉鎖の空気が流れたときがあります。
 心ない人から「新情報が遅い。そんなことなら辞めちまえ」とか、そんな発言があったとかないとか。
 すでに UO への愛は消え、ただの義務感で運営をしていた管理人に、ある程度の決断を迫るには十分なものだったのでしょう。


 それでも、常に新着情報を載せていたトップページを誰でも投稿できるようにした blog を表示することにより、閉鎖自体の決断はしていなかったようです。
 しかし、それにもついに限界がきたのでしょう。


 新エキスパンション発表に重なっての、閉鎖宣言。
 新しく増えた種族、スキル、アイテムなどを見た時に、何かを思ったのかもしれませんな。



 自分は site はある意味、永遠だと思っていた時期があります。
 たとえ管理人が飽きて更新をしなかったとしても、削除をしなければ、その情報は永遠に残る、と。
 『安心』は常にそこにあり続ける、と。


 違うんです。
 『安心』は誰かの善意によって『運営』されているものなんです。
 そのことに気付かず、刹那的な自分中心な考えをしている限り、『安心』はあっという間に消えてなくなるものなんです。


 攻撃をしてくるわけでもない人物に攻撃をしかける人に、自分は不快感を感じます。
 「とりあえず、反対しとけ」「とりあえず、煽っとけ」という脊髄反射な人達には、嫌悪感を感じます。
 そういう人達は理解していないのです。
 自分が利用している『安心』の一部をその人物が担っているかもしれない、ということを。


 『安心』を提供してくれている人に感謝を。
 『安心』を提供しようとしてくれている人に感謝を。
 何故、それができないのだろう。



 誰もが思っていることでしょうが、この site にかけがえのない『安心』を提供してもらったことをここに感謝します。


 ありがとう、『Britannia 観光案内所』。


◎ Britannia 観光案内所
http://homepage3.nifty.com/kamurai/