カルガレオン国民は許可なく死ぬことを許されない!
というわけで、ベルアイルの cβ が始まりました。
顔は I 顔で、髪はオールバック(たぶん)を選び、国はもちろんカルガレオン、今回はテスト気分でテンプレートのシェフを選んで、いざスタートです。
派手なムービーがあるわけでもなく、テキストだけとはいえ、思わず去年の β を思い出して、ちょっと感動します。
ガンヲタなら間違いなく「ベルアイルよ、私は帰ってきた!」とか言ってるはずです。
ログインすると、人が溜まってました。「もしもし」誤爆が飛び交います。
どうも、この人ごみの中心にいる人物(NPC)こそ、初心者案内人 ―― そして、彼こそが泣く子も黙る「ハートマン軍曹」だったのです!
じっくりチュートリアルしてやる! 泣いたり笑ったり出来なくしてやる!
ベルアイルは、「仕官」といって、その国の王様に認められないと、銀行を開けるだけで使用料を取られてしまいます。
で、その認められる条件ってのは国によって違ったりするんですが、去年のデータでは、能力値合計が 100、総スキル値 200 とか、そんな感じです。
銀行手数料は、大体 50gp くらい。序盤では、けっこうこれが馬鹿にできません。しかも、総スキルが上がれば上がるほど値段が上がっていきます。
よって、ベルアイルの正しいプレイというのは、「何はなくとも仕官を目指す」のが絶対正義であり、そのためには、ウサギ相手に威圧はするわ、偵察はするわ、叩くわ、叩かれるわ、のオンパレード。
カッチョ悪いとは言ってはいけません。これも生きるためなのです。
しかし、何をするにもお金がいるわけです。生産するにも道具は摩耗しますし、武器も防具も叩けば凹むというものです。
そこで、救いの手を差し伸べてくれるのが、チュートリアルなわけです。
チュートリアルでは、これからベルアイルを遊ぶための基礎知識を教えてくれます。
そして、武器の扱いを教えてくれるときに剣を、魔法の使い方を教えてくれるときに紙とペン、1 次生産にはツルハシ、2 次生産にはフライパンというように、アイテムをくれました。
これがスタート時にはとても助かります。チュートリアルを終わってしまえば、自分の興味のないアイテムは即座に売っぱらえますからね。
このように、チュートリアルは馬鹿にできないものなのです。
このことを十分理解していた自分は、鼻歌交じりに案内人の話を面倒くさがらずに全部聞いてフラグを立てて、晴れてチュートリアルに辿り着きました。
とりあえず、剣もくれました。兜もくれました。靴もくれました。どれもなかった防具なのでありがたいですね。まぁ、これは売るわけにはいきません。
そして、いよいよ、最初の 1 次生産を。話の内容からするとツルハシをくれそうです。
にこにこしながら、話を聞きます。
「お前は見込みのあるヤツだ!」案内人 ―― ハートマン軍曹は言いました。
「ツルハシはやらんが、アイアン鉱石を 15 個持ってきていいぞ!」
……ん?
思わず、アイテム欄を探します。ツルハシはありません。
テンプレートで選んだスキルに対応した、採取バサミ、ナタ、フライパンがあるだけです。
……ん?……ん?
あぁ、きっと間違えたんだ、と思い、2 次生産のチュートリアルを受けます。
「うさぎ焼肉」を作るようです。でも、
「聞いて驚くな、初心者。最初にフライパンは出さん!」
ツルハシもフライパンも店で買うなら、80gp くらいします。
所持金 100gp。しかも、甘く考えていた自分は、すでに調理レシピを 1 枚買ってしまっていたのでした。
数分後、テーベ高地で泣きながらウサギを叩く自分の姿が。
まさか、チュートリアルをするために稼ぐとは思いませんでした……
出会った昴さんのギルドに転がり込むように入れてもらい、ハートマン軍曹にばれないように泣き言を言います。
そうしたら、アイアン鉱石をくれるといいます。
なるほど、別に自分が掘らなくてもいいのか、と気付きます。
魔法のチュートリアルの条件である「5 回以上使ったペン」も、見せるだけでいいので、魔法使いの人から借りることができました。
そうか、すでにこれはミッション。
生きるだけでも困難なベルアイルの世界、それを生き抜くためには、ただの力押しではいけない。
ベルアイル住民は、まずもって知恵を振り絞るべし!
ハートマン軍曹は、自分たちにそれを教えようと!?
自分たちはなんて目先のことしか考えなかったのだろう。
軍曹は、自分たちよりもっともっと先を見据えて――!!
―― アイアン鉱石を渡すと「ツルハシ」をくれました。
見据える方向が逆です、ハートマン軍曹。
その日までは銀行手数料だ! 国家で最下等の生命体だ!
国王に謁見しても、仕官条件を教えてくれませんでした。Bullshit。
さて、所持金を 100 を切っている段階で、銀行手数料が 50 とか無茶を言われています。
何はともあれ、能力値とスキルを増やさないといけません。
とりあえず、調理を上げるのと、当面の弁当ということで、ウサギ叩いて、焼きます。
もりもりと武器と防具の耐久が減っていきます。
それでも、去年と比べると、言ってしまえば 2 倍の耐久力なわけで、けっこう安心感はありますね。
とはいえ、手詰まりではありませんが、不安は残ります。
給料日まで半月以上あるのに、預金残高が 320 円の気分です。
最初にレシピを買っちゃったのが失敗だったんでしょうか。うーん。(3/24 追記:初心者ミッションで「生肉 10 枚と 50gp」を条件に、一番最初のレシピをくれるのがあった。まず、ミッションをやれ、ということか)
しかし、弱音を吐いてるわけではありません。
むしろ、ワクワクしています。
「こういうことされると、燃えるのよね。((c) B 嬢)」って感じです。
しかし、1 年ぶりのベルアイルは、操作に一癖も二癖もあるゲームになっていました。
いや、前からこんな感じでしたっけ?
どのウィンドウが何で閉じるかの統一感もなく、DEL で閉じれたり、エンターで閉じたり、×で閉じれば変更部分を適用だったり、FIX を押さないと適用されなかったり。
ただ、キーカスタマイズはけっこう頑張っていると思います。
しかし、その分、満足のいく状態になるまで悪戦苦闘が続くでしょう。たぶん、強制終了とかされれば、変更した部分は戻ってしまう恐れもありますし。
かくいう自分も、チャットフィルタの設定がちゃんと終わるまで、しばらく混沌の濁流をただただ見守るしかありませんでした。
それにしても、さっきのチュートリアルといい、ざっと動かした感じでは、明らかに去年の cβ 組相手の対応であり、「初めての人はついていけるのだろうか?」という心配が残ります。
「どうやって遊べばいいの?」には「それを自分で見つけるのが遊び方だよ」と答えられますが、それ以前の障害があるように感じられるのです。
内蔵ヘルプの出来はとてもいいです。ちょっとスクロールが思った通りに流れてくれませんが。
oβ までには、なんとかなっているといいですな。
(公式の情報不足も)
終わる頃になって、STR と VIT 以外の能力値がロックされているのに気付きました。
最初から全部を上昇設定でいいんじゃないデショウカ……?
ぽつぽつとバグも出ているようです。
みなさん、今こそ、βテスターの義務を果たしましょう。
ハートマン先任初心者案内軍曹「
分かったかβテスターども!
分かったら返事をしろ!」
βテスター「 Sir, Yes Sir!」
でも、その前に 公式のサポートページ を何とかしてください、軍曹。
【参考】
◎軍曹語録
http://www.hcn.zaq.ne.jp/ganso/neta/sergeant03.htm